夏の快適睡眠ポイント10ヵ条

今年は、例年以上に暑い日が続きますね。皆さんの中にも

・胃腸の調子が悪く、食欲がない。

・全身がだるくて、疲れがとれない。

・疲れていても、グッスリ眠れない。

と言った『夏バテ』になっている方も多いのではないでしょうか。じつはこれらはすべて自律神経の乱れから来ているのです。自律神経は「交感神経」と「副交感神経」のバランスで成り立っています。体や頭が活発に働くときに優位になるのが交感神経で、カラダや心がリラックスしているときに優位になるのが副交感神経なのですが、「暑さ」や「寒暖差」、「紫外線」等から身を守るために自律神経がフル稼働で働き続けることで、このバランスが乱れてしまうのです。

疲れをとるには『質の良い睡眠』をとることが大切。また睡眠が不足すると、熱中症になるリスクも上がります。

今回は、暑い夏を乗り切るために、快適に眠るためのポイントを説明します。

 ポイント① 熱をこもらせない

夏には太陽の輻射熱により、日中に住居や寝室内に熱がこもってしまい、冷房を入れてもなかなか効かないことがあります。対策として、日中の遮光カーテンの使用、住居周辺の水撒きや植物の栽培、住居内の気流の確保などがあげられます。

 ポイント② 夏こそ入浴

体温が急降下したときに、眠気が強くなります。寝る1~2時間前に、ゆっくりと湯船に浸かって、体温を一旦上げてあげると疲れも取れ、その後体温が下がって、深い眠りにつきやすくなります。

 ポイント③ 熱中症予防に水分補給

寝ている間に体内から約200㏄の水分が失われます。寝る前と起きた時にはコップ一杯程度のぬるま湯を飲みましょう。

 ポイント④ 寝る前に冷たいものを飲まない

 冷たいものを飲むと、内臓が急激に冷えます。そうすると、これ以上体温が下がらないように脳が指令をだし、深部体温が下がりにくくなるので、冷たいドリンクを飲むのは逆効果です。

 ポイント⑤ 『背中』の温・湿度調節

夏は背中と敷き寝具が密着することで温度と湿度が上がります。

背中を蒸らさないことが、夏の快眠の条件。敷き寝具やシーツに熱や湿気がこもりにくい素材と構造のものを選びましょう。ジェルマットや接触冷感生地を使った敷きパッドは室温に影響されるので、エアコン無しでは涼しくありません。かえって汗でべったりします。お店では涼しく感じても、エアコンが苦手な人には不向きです。

 ポイント⑥ 『頭寒足熱』

頭は涼しく、足は暖かくすると眠りやすくなります。頭と足元の温度差が4℃のときによく眠れるという研究結果が出ています。枕カバーや、枕パッドにも天然のヒンヤリ素材『麻』がおすすめです。

 ポイント⑦ 寝室を快適に

エアコンと扇風機を上手に使って、朝まで熟睡できる環境を作りましょう。

ベッドは壁から離して気流を確保し、寝る1時間前からエアコンをつけ、壁や寝具まで冷やしておくと気持ち良く眠れます。

 ポイント⑧エアコンは朝までつけてつけたまま

 ポイント⑧ エアコンは朝までつけてつけたまま

 タイマーが切れた時に暑くて目が覚めてしまうので、朝まで快適な温度で眠りましょう。起きる1時間前に切れるようにエアコンのタイマーを設定すると、体温上昇を促して寝起きがよくなります。温度は暑がりの人に合わせて、寒い人が重ね着をするか、掛けるものを別々にするとよいでしょう。

 ポイント⑨ アロマの活用

ミント系のアロマを使ったら、アロマなしと比べて、温度や湿度が高くても不快に感じる人が少なく、体感温度マイナス2℃分にあたる快適性が得られたという研究報告もあります。オススメはペパーミントやレモン、ローズマリーなどの清涼感のある香りにリラックス系のラベンダーやスイートオレンジ、ヒノキなどをブレンドしたものです。

 ポイント⑩ パジャマ選び

パジャマには汗をよく吸う吸湿性・通気性の良い素材で、肌触りの良いもの、衿・袖・裾が開放的なものを選びましょう。通気性や吸湿性のよいガーゼがおすすめです。ふくらはぎを冷やすとこむら返りが起こりやすい人は、長ズボンにしましょう。