睡眠で記憶力アップ 〜 店長睡眠コラム

記憶には大きく『短期記憶』と『長期記憶』に、さらに長期記憶には『陳述記憶』と『手続き記憶』に分けられると言います。短期記憶とは、音声で聞いた電話番号を覚えて電話をかけたり、パスワードを覚えてパソコンに入力したりするときの瞬間的な記憶で、すぐに忘れてしまいます。一方、長期記憶とは時間が経っても残る記憶。このうち知識や体験など言葉にできるものを陳述記憶、泳ぎ方や自転車の乗り方など言葉にしにくい技能を手続き記憶と呼びます。

そして、スポーツや楽器の演奏などの手続き記憶は、睡眠をしっかり取ることで定着することが分かっているのです。そもそも睡眠の目的は体と脳を休めることですが、それに加えて、その日に覚えたことを整理し、記憶として強化する働きもあります。覚えた後にしっかり睡眠をとることで、脳に記憶を焼き付けることが出来るのです。

例えば、ゴルフの打ちっぱなしに行って、何時間練習してもその日は上達が感じられなかったのに、翌日やってみると急に上手くなっていた、と言うことが実際に起こるといいます。手続き記憶は練習したその夜に眠ることが大切。一晩徹夜して、翌日にしっかり眠っても定着しません。つまり技能の上達が見られないそうです。つまり、手続き記憶は練習したその夜に眠る事が大切なのです。

さらに、短期記憶の能力も睡眠によってアップすることが分かっています。長期記憶に比べて短期記憶は軽視されがちですが、意外とバカにできません。そもそも瞬間的な記憶が向上すると言う事は、それだけ頭の回転が良くなっている証拠。眠った後は「ひらめき」も出やすくなるのです。

勉強も仕事もプライベートでも、睡眠の力を上手く活用すると、確実に効率よくパフォーマンスの向上が望めます。自分流にアレンジして、睡眠を味方につけましょう。