
店長コラムNO.4 秋の始まりに見直したい、睡眠環境と眠りの質
9月に入り、朝晩の空気は少しずつ涼しくなってきました。日中はまだ暑さが残っているものの、少しずつ季節は秋へと移り変わっています。この「季節の変わり目」は、私たちの体や心にさまざまな変化をもたらす時期。 特に、気づかぬうちに睡眠の質に影響が出やすくなるのをご存知でしょうか?
夏の疲れがたまりやすく、日照時間も徐々に短くなるこの季節。
「なんとなく体がだるい」
「朝起きてもスッキリしない」
「夜中に目が覚める」
こういった症状は、体内リズムの乱れと、それに合わなくなった 「寝具環境」 が原因かもしれません。
まず見直したいのが、掛け寝具の選び方です。
夏の間に使っていた冷感タイプや薄手のタオルケットでは、朝方の気温低下に対応できず、知らず知らずのうちに体が冷えて眠りが浅くなっていることも。かといって、まだ本格的な冬用布団は早すぎます。 今の時期に最適なのは、吸湿性・保温性に優れた天然素材の薄手の布団や、組み合わせて調節できるレイヤータイプの寝具。 肌寒さを感じる日だけ重ねて使えるため、気温の変化にも柔軟に対応できます。
次に注目したいのは、就寝前の習慣です。
9月は「自律神経」が乱れやすい季節でもあります。 日中の気温差が大きいことで、交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズにいかず、寝つきが悪くなったり、眠っても疲れが取れにくくなったりするのです。
就寝前はできるだけスマートフォンやパソコンの使用を控え、ぬるめのお風呂で体を温めたり、アロマの香りを取り入れたりすることで、副交感神経が優位になり、自然と眠りに入りやすくなります。
また、日中の過ごし方も、質の高い睡眠には欠かせません。秋が近づくと日照時間が短くなり、体内時計が乱れがちになります。
朝起きたらカーテンを開けて自然光を浴び、体に「朝だよ」と知らせることが、夜の快眠への第一歩。朝の光は、メラトニン(睡眠ホルモン)の分泌を適切に調整し、夜に自然な眠気をもたらします。
季節の変化を上手に味方につけることで、毎日の眠りはより深く、より快適になります。
ぜひこの機会に、寝具や生活習慣を少しだけ見直してみてはいかがでしょうか? 心地よい眠りは、明日の元気をつくる第一歩です。